栗原道彦の学歴・経歴と年収事情｜古着カリスマバイヤーの成功物語！

栗原道彦の学歴｜中学卒業から古着の道へ

栗原道彦さんの最終学歴は中学卒業です。1977年に千葉県で生まれた栗原道彦さんは、地元の中学校を卒業後、高校進学という一般的な道を選択しませんでした。

古着との出会いは中学3年生の頃でした。夏休みに近所のゲームセンターで、小学校時代の同級生と偶然再会したのがきっかけです。その友人はロン毛にハーレーダビッドソンのTシャツ、リーバイス517にコンバースのオールスターという当時としては珍しいスタイルをしていました。地元はヤンキーやパンクスが多い環境だったため、アメカジスタイルは非常に新鮮だったのでしょう。

中学卒業後は鳶職に就き、建設現場で働きながら給料のほぼ全てを古着の購入に充てていました。とはいえ、この選択が後の成功につながる重要な転機となります。雑誌『Boon』の影響も受けながら、津田沼周辺の古着店に通い詰めるようになったのです。

実のところ、古着業界では学歴よりも現場での経験や目利き力が重要視されます。栗原道彦さんの「学校教育よりも実践を選ぶ」という判断は、結果的に古着バイヤーとしての成功への最短ルートだったといえるでしょう。

栗原道彦の経歴｜ロストヒルズから独立まで

栗原道彦さんの古着バイヤーとしてのキャリアは、鳶職時代に常連として通っていた古着店での出会いから始まります。津田沼のパルコにあった古着店で、後にロストヒルズの社長となる人物とその弟と知り合いました。

店長の弟から「今度独立するから手伝わないか？」と誘われ、新店舗の立ち上げメンバーとして参加することになったのです。最初は北習志野で「ロイヤルクラウン」という名前でスタートし、その後津田沼へ移転して「ロストヒルズ」に店名変更しました。

アメリカでの買い付けは、立ち上げ直後から経験を積みました。社長がアメリカにアパートを借りていたため、そこを拠点として1度の買い付けで3ヶ月滞在することもありました。それでも、当初は英語が全く話せない状態で、社長の会話を見よう見まねで学んでいったのです。

さて、33歳の時に約15年間勤めたロストヒルズを退職しました。独立を目指していたわけではなく、単純に辞めようと思ったのがきっかけでした。転職先として考えていた会社の話が急遽流れてしまい、知り合いからの買い付け依頼がフリーランスバイヤーとしてのスタートとなったのです。

栗原道彦の年収｜古着店経営の収入構造

栗原道彦さんの年収について、本人が具体的な数字を公表したことはありません。古着バイヤーという職業の特性上、収入は仕入れの成功率や扱う商品の希少性に大きく左右されるため、一定ではないのが実情でしょう。

現在経営している「ミスタークリーン」は、東京都渋谷区富ヶ谷という好立地にあり、希少なヴィンテージアイテムを中心に扱っています。入荷日には行列ができるほどの人気店として知られており、1点あたりの価格帯も一般的な古着店より高めに設定されているようです。

とはいえ、年間の約半分をアメリカでの買い付けに費やすため、渡航費や現地滞在費、レンタカー代なども相当な金額になります。1回の買い付けで約13,000〜14,000キロの距離を移動し、ガソリン代だけで30万円程度かかるという過酷な現実もあるのです。

実のところ、栗原道彦さんの収入源は店舗販売だけではありません。テレビ番組への出演、ファッション誌への寄稿、講演活動なども行っており、これらも収入の一部を構成していると考えられます。それでも、本人は金銭面よりも「自分が選び抜いた商品を提供する」という職人気質を重視している姿勢が印象的です。

栗原道彦という人物像｜古着界カリスマの現在と今後

栗原道彦さんは2025年現在48歳を迎え、30年以上のキャリアを持つ古着業界のベテランバイヤーとして広く認知されています。「バイイングが一番楽しい」「貴重なアイテムを安く見つけるとアガる」と語るように、古着への情熱は今なお衰えることがありません。

現在も1年の半分近くをアメリカで過ごし、1回の遠征で約13,000〜14,000キロを移動するという過酷なスケジュールを続けています。夏場の5日連続車中泊や、現金で数万ドルを持ちながらも小汚い格好で身を守るなど、バイヤーとしての現実は決して楽ではないでしょう。

ふと振り返ると、栗原道彦さんの成功の秘訣は「販売よりもバイイングが天職」という自己理解にあります。独立後は一人で全てを思い通りにできる環境を作り、他人に気を使わず自分の好きなように仕事ができる体制を築いたのです。

さて、2025年の古着ブームにおいて、栗原道彦さんは従来のファン層だけでなく新しい世代からも注目を集めています。BEAMSとのコラボレーションに見られるように、セレクトショップとの協業を通じて古着の新しい可能性を模索している姿勢も評価されているのでしょう。今後も古着界の第一線で活躍を続けることは間違いありません。